21歳R.ファウラーが初優勝へ向け好スタート！

　米男子ツアーのフォールシリーズ最終戦、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシック（フロリダ州、マグノリアGC他）は現地時間11日、第1ラウンドの競技を行ったが濃霧でスタートが遅れ、14人がホールアウトできず日没サスペンデッドとなった。そんな中、21歳のリッキー・ファウラー（米）が6アンダー66で18ホールを回り終え、暫定トップのクリス・ストラウド（米／18ホール終了）に4打差の暫定3位タイ。前週中国で開催されたWGC-HSBCチャンピオンズ帰りの時差ぼけを感じさせないプレーを見せた。

　2週間前はマレーシアで試合に出場し、中国・上海を経てフロリダの今大会という強行軍。だが21歳の若さはこれを跳ねのけた。「うたた寝の効果かな（笑）。ここ最近は連続で4時間以上は眠れていないと思う。これだけたくさん飛行機に乗っていると、もう1週間もクラブに触っていないような気もするけどね」と厳しいスケジュールも笑い飛ばした。

　プロ転向を宣言したばかりだった昨年大会では、初日66の好スコアでスタートダッシュを決めるも2日目以降に崩れ7位タイと悔しい思いを味わった。期待のルーキーとしてプレーした今季はトップ10入り8度を数え、世界ランクでもトップ50に躍進。ライダーカップのメンバーにも選ばれるなど最高のシーズンとなったが、残念ながらツアー優勝には手が届かずにいる。それだけに「自分には初優勝が必要だ」と激しく闘志を燃やす。

　また、今大会は来季シード権が得られる賞金ランク125位以内を巡るサバイバルレースでもある。この日の第1ラウンドを7アンダー65で回り暫定2位につけるローランド・サッチャー（米）は賞金ランク179位。さらにファウラーと並び暫定3位タイのキャメロン・パーシー（豪）は賞金ランク144位とあって、大逆転でのシード獲得が狙える展開となっている。