宮里藍が開幕早々の2試合連続優勝に向けて元気いっぱいだ。

　米女子ツアー今季第2戦HSBC女子チャンピオンズは、シンガポールのタナ・メラCCを舞台に現地時間25日に開幕する。シーズン初戦のホンダPTT LPGAタイランドでツアー2勝目を挙げて勢いに乗る宮里（藍）は、連勝の可能性について尋ねられると「わからないけどチャンスはある。フェアウェイを狙ってグリーンをとらえ、パットを入れるいいプレーをするという同じことをするだけ」と言い切った。開幕戦優勝ということで何が変わったかという問いには「少し自信がついたけど何も変わらない。1つのトーナメントが終わっただけで、それはもう過去のこと。今週もいいプレーを続ける準備はできている」と気持ちもしっかり切り替えて大会に臨む。

　オフにはショートゲームを重点的に磨き、それが勝因だったと分析した宮里（藍）。予選ラウンドの組み合わせも最高だ。ロレックスランクNo.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）とNo.2の申智愛（韓）と同じ組。実力者2人とのラウンドが、大舞台に強い宮里（藍）の闘志にさらに火をつけるのはいうまでもないが、特にオチョアとは先週も予選ラウンドで一緒に回っていることもあり、ゲンがいいのは間違いない。

　一方、ディフェンディング・チャンピオンの申は「（藍とオチョアは）いいプレーヤーなので私はついていくだけ。ベストを尽くして自分のプレーに集中したい」とツアー2年目らしい謙虚なコメント。だが「目標はNo.1」と強気なところものぞかせており、やはり怖い存在だ。また、一昨年の大会優勝者オチョア、ミッシェル・ウィー（米）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）ら強豪も出場とあり、シーズン第2戦も激戦は必至だ。

　日本勢は宮里（藍）の他に、先週6位タイと好調の上田桃子、宮里美香、諸見里しのぶに加え、昨季国内賞金女王の横峯さくら、有村智恵の5人が参戦。虎視眈々と金星を狙う。