世界ランク1位の申智愛（韓）が準々決勝でミッシェル・ウィー（米）を破り、ベスト4進出を果たした。

　米女子ツアーで唯一のマッチプレー方式で競われるサイベース・マッチプレー選手権（ニュージャージー州ハミルトン・ファームGC）は現地時間22日、3回戦8マッチと準々決勝4マッチを行い、準決勝に進出するベスト4が出揃った。

　注目は何といってもロレーナ・オチョア（メキシコ）の後を継ぎ世界ランキングNo.1の座に上り詰めた申。3回戦でルーキーのベアトリズ・リカーイ（スペイン）を一蹴した申は、準々決勝の相手がウィーだと知り「少し不安になった。午後は風も強かったしプレッシャーがかかった」と言うが、ミスを最少限に抑える持ち味のゴルフを存分に発揮。12番でウィーがロングパットを沈め1アップとリードしたが、続く13番ですかさず申が獲り返しマッチイーブンに。すると勝負どころの15番、16番で相手のミスに乗じマッチを連取した申が2アンド1で勝負を決めた。

　明日、準決勝の相手はこの日世界ランク4位のヤニ・ツェン（台）を破った同郷のヨー・スヨン（韓）。「ヨー選手は堅実なプレーをするので、私も自分のゴルフに集中するだけです」とマイペースを強調した申。世界ランク1位は「居心地が良い」そうで、プレッシャーも何のその。22歳の若き女王が明日、新たな勲章を手に入れるべくエンジン全開だ。

　その他、世界ランク10位のアンジェラ・スタンフォード（米）とエイミー・ヤン（韓）が勝ち上がり、この2人が準決勝で激突。尚、日本勢は宮里美香が1回戦、宮里藍と上田桃子が2回戦でそれぞれ敗れ姿を消している。