日本勢が快進撃を続けている。

　米女子ツアー2010年シーズン開幕戦ホンダPTT LPGAタイランドは、タイのサイアムCCを舞台に現地時間の19日、第2ラウンドの競技を終了。初日3位タイの好発進を切った宮里藍が2日連続5アンダー67をマークし、通算10アンダーで首位のスーザン・ピーターセン（ノルウェー／通算14アンダー）に4打差の単独3位につけた。またこの日7アンダー65と爆発した上田桃子が通算9アンダー4位タイの好位置を確保した。

　初日「凄く良いスタートが切れた」と安定したプレーを喜んだ宮里（藍）だが、2日目はショットがやや乱れグリーンを外すシーンもしばしば。しかし「オフの間、集中的に練習した」というショートゲームが冴え、寄せて凌ぐゴルフで2日間ボギーなし。優勝スコアを予想して、という記者の質問に「スーザン（ピーターセン）が飛ばしているから、20アンダーまでは（スコアを）伸ばさないと」と1日5アンダーのノルマを自らに課す発言を行なった。

　一方、初日の17位タイから優勝圏内に浮上した上田は、中盤5連続バーディを奪うなど8バーディの猛攻。17番で「クラブ選択に迷って」、この日唯一のボギーを叩いたが、「それ以外は集中して良いプレーが出来た」と手応えをつかんだ様子。「今年はアメリカで勝つ！」と意気込みたっぷりで開幕戦に挑んでいる上田の口から「今週は自分が勝てそうな気がする」と勝利宣言が飛び出した。

　その他上位は通算11アンダー単独2位に朴ヒーヨン（韓）。上田と同じ4位タイにマリア・ヨース（スウェーデン）とキム・ソンヒ（韓）が並び、通算8アンダー単独7位にヤニ・ツェン（台）がつけている。しかしディフェンディング・チャンピオンのロレーナ・オチョア（メキシコ）はスコアを伸ばせず通算3アンダー18位タイにとどまっており、2オーバー74とスコアを崩した諸見里しのぶは通算2オーバー36位タイに低迷中。宮里美香は通算4オーバー42位タイ。

　尚、初日11位タイにつけていたポーラ・クリーマー（米）が、古傷の左手親指を負傷し今大会を棄権。次週のHSBC女子チャンピオンズも欠場の見込みとなった。