長い長い戦いとなった最終戦を制したのは、ルーキーながらメジャータイトルを持つアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）だった。

　悪天候続きのため54ホール競技に短縮された米女子ツアー最終戦、LPGAツアー選手権（テキサス州ヒューストン、ヒューストニアンG＆CC）は現地時間23日、日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの残りと最終ラウンドを行った。

　第2ラウンド終了時点では、クリスティー・マクファーソン（米）が通算8アンダーで単独首位に立っていたが、2打差3位タイにつけていたノルドクビストが、最終ラウンドに入って猛チャージ。8バーディ、1ボギーの7アンダーでプレーし、通算13アンダー。ロレーナ・オチョア（メキシコ）に2打差で逆転優勝を飾った。

　1978年のナンシー・ロペス（米）以来となるルーキー・オブ・ザ・イヤー（新人賞）とプレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）のダブルタイトル獲得を目前にしていた申智愛（韓）は、第2ラウンドを終えて通算7アンダー単独2位。8ポイント差で逆転でのタイトルを狙うオチョアはこれに1打差の3位タイと申が有利だったが、4年連続のタイトルがかかるオチョアはしぶとかった。

　最終ラウンドを5アンダー67でプレーして通算11アンダー単独2位フィニッシュのオチョア。対する申は、7位以上なら偉業達成だったが、通算6アンダー8位タイとあと一歩及ばず。わずかに1ポイントの差でオチョアの4年連続タイトル獲得を許してしまった。

　また、最終ラウンドを3アンダー68で回った宮里藍は申と同じ8位タイに食い込み、最高のシーズンを終了した。