石川遼、ローリー・マキロイ（北アイルランド）と並ぶ“3R（3人の名前の頭文字が『R』）”の一角、リッキー・ファウラー（米）が優勝候補に名乗りを上げた。

　現地時間16日、第140回全英オープンはロイヤル・セントジョージズGC（英国）を舞台に第3ラウンドの競技を行っているが、19位タイからスタートしたファウラーは同組で回るマキロイがスコアメイクに苦しむ中、入れ頃外し頃の微妙なパットをしっかりと沈め、雨の上がった後半にバーディを量産。結局この日は4バーディ、2ボギーの粘り強いゴルフを披露し、2アンダー68の好スコアをマーク。通算2アンダーにスコアを伸ばして逆転Vに望みを繋いでいる。

「混戦だから誰が勝ってもおかしくない。チャンスはある」と逆転でのメジャー勝利に意欲を見せたファウラー。一昨年のツアーデビュー戦でいきなりトップ10入りを果たし、2戦目にはプレーオフで敗れたものの2位タイに食い込んだ逸材は、昨季未勝利ながら新人賞（ルーキー・オブ・ザ・イヤー）に選ばれるなど若手でもっとも期待される選手のひとり。すでに全米オープンを制し世界ランク4位に君臨するマキロイにはやや水を開けられた感があるが、勝負はまだまだこれからだ。

「リンクスではただ球を真っ直ぐ遠くに飛ばせば良いわけじゃない。イマジネーションを最大限に発揮し、球を自在にコントロールすることが大事」と本人。ここ5大会連続でアメリカ勢が優勝を逃しているメジャー大会でいよいよ真価が試されるときが来たようだ。

　ちなみにマキロイはこの日バーディを1つしか奪えず、3ボギー、1ダブルボギーを叩いて4オーバー74と崩れた。通算4オーバーとなり、先月の全米オープンに次ぐメジャー連覇は難しい状況となっている。