ルーク・ドナルド（英）が世界ランクNo.1の座に続き、初のメジャータイトル獲得に向けても準備を整えている。

　現地時間16日開幕の米男子ツアー今季メジャー大会第2戦、第111回全米オープン（メリーランド州、コングレッショナルCC）を今季絶好調のドナルドが取りに行く。

　強さの秘密を尋ねられても、「以前の自分よりはいいプレーができるようになっていると思う。もちろん練習もいっぱいしたからね。でも基本的にはただ進化を求め続けて戦っているだけなんだ。何一つ変わっていない。毎日、少しずつうまくなって、常に気持ちを前向きにしているだけ」と、ドナルド本人は淡々としたもの。

　だが、ライバルたちはそのプレー振りを絶賛している。「今季の彼はドライバーが今までにないくらい良くなっている。距離もだけど、正確さも増している。アイアンは前から信じられないくらいうまかったから、それが強さのポイントかな。それにウェッジ、パットとショートゲームもうまいからね。すべてがかみ合っている」と、ディフェンディング・チャンピオンのグラエム・マクドウェル（北アイルランド）が語れば、やはりメジャー初Vを狙うローリー・マキロイ（北アイルランド）もこれに同意する。

「リーダーボードを見るといつも彼がいる。今週のようなセッティングのコースでは、またいいプレーをするに違いない」と警戒の気配すら漂わせるマキロイ。ドナルドの安定感は今季、米ツアーと欧州ツアーでそれぞれ1勝を挙げ、優勝した2月のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権以降、すべての試合でトップ10入りを果たしていることが証明している。

　タイガー・ウッズ（米）不在で欧州勢有利の前評判の中、その筆頭にいるのがまさにドナルド。昨年のマクドウェルに続き、今年も欧州勢が優勝をさらうのか。そのカギはドナルドが握っているといっても過言ではない。