今季メジャー初戦のマスターズを制しているチャール・シュワーツェル（南ア）が、シーズンメジャー最終戦で優勝に望みを繋いだ。

　現地時間13日に行われた米男子ツアーの第93回全米プロゴルフ選手権第3ラウンド（ジョージア州、アトランタ・アスレチックC）。上位がスコアメイクに苦しむ中、39位タイからスタートしたシュワーツェルはノーボギー66の好スコアをマークし、通算2アンダーとして首位に5打差の8位タイに急浮上。今季メジャー2勝目を一気に射程圏内にとらえた。

「このコース、このセッティングは自分が今までプレーしてきた中でもっともタフなうちの1つ」と前日までコースを攻めあぐねていたシュワーツェル。だが3日目は終始安定したゴルフでリーダーボードを駆け上がり、外国勢の代表としてアメリカ勢が大半を占める優勝争いに割って入る格好となった。「勝負は上がり4ホール。このコースは少しでもミスをするとペナルティに直結する。予選ラウンドではコースの罠にはまったが、今日は頭を使って賢く守りながらスコアを伸ばすことが出来た。ショットの調子自体は良いので、最終日はいかにボギーやダブルボギーを減らせるかだと思う」と残り18ホールの戦いに照準を合わせていた。

　マスターズでの優勝も最終日のチャージによる大逆転。果たして南アフリカの新星は最終日にどこまでアメリカ勢を脅かすことが出来るだろうか？