「ゴルフは生で見ていただきたい」ZOZO前澤社長単独インタビュー
2018年11月21日(水)午前10:35
20日、都内で行われたPGAツアー新規大会開催の記者会見で発表された「ZOZO CHAMPIONSHIP(2019年10月・アコーディアゴルフ習志野カントリークラブ)」。日本で初めてのPGAツアー開催に、会見に登壇した現ツアーメンバーの松山英樹選手はもちろん、日本におけるPGAツアーのパイオニアである青木功JGTO会長も「嬉しいけど悔しい。もう少し若ければ」と興奮を隠せない様子が印象的でした。
そんな日本ゴルフ界の“悲願”ともいえるPGAツアーの日本開催について、メインスポンサーとなったアパレルのオンラインショッピングサイト「ZOZO TOWN」を運営する株式会社ZOZO代表取締役社長の前澤友作氏に、ご自身のゴルフとの出会いやPGAツアー、そして開催する大会についてお話を伺いました。インタビューでは、丁寧な語り口からゴルフとPGAツアーに対する熱い気持ちが溢れて出ていました。
ビジネス的にも社内は満場一致で「やろう」となった
─ 一時はハンディキャップ5までいった腕前ということですが、ゴルフをはじめたきっかけは
30歳ぐらいのときに知り合いの社長に誘っていただきまして、それがきっかけですね。もういきなり練習場も行かずに、ラウンドの前の晩に近所のゴルフショップでクラブを揃えて(笑)。ゼクシオのクラブでしたね。僕、左利きなんでなかなかクラブがないんですけど、たまたま置いてあって。それをとりあえず買って行きました。
(初ラウンドは)いきなり面白かったです。ただ、120とか130とか叩いたことを覚えています。それで、その社長に散々バカにされて悔しくて悔しくて、それからすぐ練習するようになりました。会社にも結構やってる人間がいるので、たまに一緒に行きますね。
─ ゴルフファッションのこだわりは
実はあんまり無くて(笑)。プレーに支障のないファッションをしますね。プレー重視で。でも、今回はせっかく我々がスポンサーさせていただくことになったので、ファッション的にも華やかな大会にしたいなと思います。
─ スポンサードの話を初めて聞いた時
PGAツアーというと、歴史や伝統のある本当の大企業がスポンサーをされているなか、我々のような新興企業にお話しいただけたというのに、まずは凄くびっくりしました。同時に、もしこんな大きな機会をいただけるのであれば、このチャンスは絶対に活かすべきということですぐに検討しまして。「絶対やりたい!」と僕が会社のメンバーに掛け合いまして、無事開催できることになりました。
─ 社内での反応は
ビジネス的に考えても、ちょうど我々のプラベートブランドである「ZOZO」が世界に出ていくというタイミングでしたので、認知を広げていくという意味でもPGAツアーはとても有効に使っていけるじゃないかということで、満場一致でみんなでやろうということになりました。
ゴルフはやはり生で見ていただきたい
─ 現地観戦もされるそうですが、PGAツアーでお気に入りの選手は僕は小柄なレフティなので、(ブライアン・)ハーマン選手。それでなんと、昨年のソニー・オープンのプロアマで、ハーマン選手と偶然一緒に回らせて頂く機会に恵まれまして。もう凄いファンになりました。身長はあまり変わらないんですけど、飛距離は100ヤードくらい違いました(笑)。
(ハーマン選手はの凄いところ)ダウンスイングからの切り返しのときの、手の引きつけが凄いんですよね。セルヒオ・ガルシア選手なんかもそうですけど、どこを通ってくるんだという。まあインサイドから来るんですけど、そこからの動きがもう・・・もう参考にならないです(笑)。
─ テレビでもPGAツアー観戦は
テレビはめったに見ないんですけど、PGAツアーはよく見ます。ゴルフネットワークばっかり見ています(笑)。特定の選手を応援するというよりは、あらゆる選手のいい場面を見たいタイプなので。コースにいって観戦するときも、特定の選手についていくよりは、このホールのこのショットという感じで、特定のホールに居座ることが多いですね。
─ コース観戦の良さとは
テレビでみるのと違って、生でみたときのオーラを感じるところだったりとか、スイングの音が生で聞こえてくるところとか、白いボールがとんでもなく遠くへ、バーンと糸を引いたように飛んでいく姿だとか、ゴルフはやはり生で見ていただきたいと思います。ぜひご来場いただければと思います。
例えば、タイガー・ウッズ選手がティーグラウンドにスーッと入ってきて、アドレス構えた瞬間のなんともいえないオーラというか、あれはもうずっと覚えてますし、また見たいですし。それがもし日本でみれるのであれば、そんな最高なことはないので、ぜひタイガー選手にも来てもらいたいと思っています。
─ どんな大会にしたいか
ファッションとテクノロジーを使った会社をやっておりますので、そういったものがふんだんに盛り込まれたような、今までに見たことがないような新しい大会にしたいなという思いはあります。
女性ファンも増やしたいですよね。「ZOZO TOWN」では7割のお客様が女性ですので、そういった方々にもしっかりPRして、ゴルフの魅力を伝えて。結構イケメンプレーヤーも多いじゃないですか。そういう方を、是非現場で見ていただければと思いますね。