米女子ツアー通算20勝、欧州女子ツアー通算45勝を挙げ、世界ゴルフ殿堂入りをしている54歳のローラ・デービース（英）。同選手は全米シニア女子オープン（今年から開催され50歳以上の選手のみがエントリー可）に出場しており、3日目を終えて2位以下に5打差をつけ優勝に王手をかけている。

　この優勝でついにLPGAの殿堂入りを果たすのではという期待が高まっている。しかし、当の本人の考えは違うようだ。

　ラウンドを終えたデービースは「本当にトップクラスのゴルファーと戦っているわけではないから（殿堂入りは）ないと思う」とその理由を語り、「LPGAの殿堂入り基準は満たしているとは思わないわ」とコメント。

　LPGAの殿堂入りはポイントベースで、デービースは現在、基準の27ポイントまで2ポイント足りていない。メジャーでの勝利がちょうど2ポイントに値し、今大会で優勝すればというところだが、残念ながらメジャー大会としてカウントされていない。

　LPGAと世界ゴルフ殿堂入りを果たしているジュリー・インクスター（米）は、デービースについて「彼女の成績を考えたらLPGA殿堂に選出されるべき。どのトーナメントでも優勝するのはとても難しいことだけれど、彼女ならできると思う」と語った。

　デービースはレギュラーツアーでも活躍しており、今年3月のバンク・オブ・ホープ・ファウンダーズ・カップで2位タイ（優勝はインビー・パーク）に入るなど衰え知らず。8月2日開幕の全英リコー女子オープンで優勝すれば堂々のLPGA殿堂入りとなる。