米女子ツアーの最終戦は4日目を終えても決着がつくどころか、第2ラウンドさえ消化出来ない状況に陥った。

　テキサス州ヒューストンのヒューストニアンG＆CCを舞台に行なわれている同ツアーのLPGAツアー選手権は、現地時間22日にサスペンデッドとなっていた第2ラウンドの続きを行なう予定だったが、前日までの大雨でコースが荒れ整備に時間を要したため、スタートしたのは午後12時を過ぎてから。天候は回復したものの、35人がホールアウト出来ないまま午後5時21分に日没順延が決まった。

　そんな中、暫定トップに立ったのはツアー3年目のクリスティー・マクファーソン（米）。第2ラウンドを5アンダー67で回り、通算8アンダーで4位タイからトーナメントリーダーに躍り出た。1打差の暫定2位に申智愛（韓／16ホール終了）が続き、初日トップのロレーナ・オチョア（メキシコ）は17ホールを終えてスコアを伸ばせず、通算6アンダーで暫定3位タイに後退。この日6アンダー66と爆発したミカエラ・パームリッド（スウェーデン）が通算5アンダーまでスコアを伸ばし、同郷の先輩ヘレン・アルフレッドソン（スウェーデン）らと並び暫定6位タイに順位を上げている。

　暫定トップに立ったマクファーソンは「ドロー（組み合わせとスタート時間）に恵まれた。一度も中断などの障害に悩まされることなく、2ラウンドを終えられた」とスタート時間の恩恵をフルに生かして好プレーを披露。前日、前々日は完全休養にあて「練習があまり好きじゃないので、試合の途中でお休みがもらえたのは良かった。でもそろそろゴルフがしたくてうずうずしていたので、明日もやる気満々で頑張ります」と初優勝に意欲。今季クラフト・ナビスコ選手権で優勝まであと一歩と迫るなど、2位（タイ）に2回入っているが優勝はまだない。念願の初Vに向け仕上がりは順調だ。

　日本勢は宮里藍がこの日、第2ラウンドの続き9ホールをプレーしスコアを3つ伸ばす快進撃。第2ラウンドをノーボギーの4アンダー68で回り、通算3アンダーは暫定16位タイに浮上。最終日はさらなる上位を目指しエンジン全開で挑むつもりだ。

　一方、最下位からスタートした宮里美香は遂にノーバーディのまま第2ラウンドを終了。5オーバー77を叩き、通算11オーバーで暫定112位。予選カットは上位70位までのため、決勝ラウンド進出は絶望となった。