同郷の先輩後輩が、好スタートを切った。

　米男子ツアー、フェデックスカップのプレーオフシリーズ第1戦ザ・バークレイズが現地時間の23日、ニューヨーク州ハリソンのウエストチェスターCCを舞台に開幕。第1ラウンドのこの日、ノーボギーの8アンダー63と爆発したローリー・サバティーニ（南ア）が単独トップに立った。1打差の2位タイに崔京周（韓）、リッチ・ビーム（米）の2人が続き、2打差4位タイに久々の勝利を狙うアーニー・エルス（南ア）らがつけている。

　8バーディの猛攻で単独トップ発進のサバティーニは「風もほとんど吹かなかったしグリーンがソフトで球が止まるから、コンディションとしては最高。すごくやさしかった」とご満悦の表情。また同郷の先輩、エルスも「いいスタートを切れて良かった」と満面の笑みを浮かべた。

　開催コースのウエストチェスターで96、97年と当時のビュイック・クラシックで連覇を飾った実績を持つエルスは、「いい思い出があるから自信を持ってプレーできる」とこの日2つのイーグルを奪って6アンダー65の好スコアをマーク。一昨年のひざの故障以来、パッとした成績を残せていないが、今季は全英オープン、全米プロ、2つのメジャーでトップ5入りを果たし復調をアピールした。タイガー・ウッズ（米）こそ出場を見合わせているが、フィールドの厚い今大会で優勝を飾ることが、エルスにとって完全復活への近道だ。

　その他フィル・ミケルソン（米）が4アンダー67で回り、アダム・スコット（豪）らと並び11位タイとまずまずの滑り出しを見せたが、ジム・フューリック（米）は1アンダー70の平凡なスコアで47位タイとやや出遅れ。ビジェイ・シン（フィジー）は13番からの4ホールで5つスコアを落とす乱調で4オーバー75を叩き116位タイに止まった。

　日本勢は前週のウィンダム選手権で7位タイに入り、滑り込みで今大会の出場権を手にした丸山茂樹が、2バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの1オーバー72で81位タイ。フェアウェイを外したのはわずか1ホールという正確なショットで、前半は2アンダーで折り返したが、後半に入るとパットが決まらず11番パー4でダブルボギーを叩いて後退した。今大会でポイントランク上位120位以内に入らないと、次週のドイツ銀行選手権に出場することができない。ということは現在同ランク140位の丸山は予選落ちなら即アウト。生き残るためには第2ラウンド、何としても巻き返しをはからなければならない。

　また今田竜二も1バーディ、2ボギーの1オーバー71で81位タイからのスタート。現在ポイントランク55位とこちらはまだ余裕があるが、気が抜けない戦いが続く。