荒天で54ホールに短縮された欧州、アジアン両ツアー共催のイスカンダール・ジョホール・オープン（マレーシア、ホライゾンヒルズGC）最終日。連覇を狙ったメジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）のチャージは不発に終わった。

　出場72人全員がホールアウト出来ないまま前日の競技がサスペンデッドとなったため、現地時間20日に最終ラウンド（第3ラウンド）の続きを行ったが、ハリントンは4バーディ、2ボギーの2アンダー69と今ひとつスコアを伸ばし切れず、優勝したオランダの新鋭ヨースト・ルーテンに2打差の3位タイにとどまった。

　また前日までトーナメントを引っ張っていたダニエル・チョプラ（スウェーデン）は最終18番でイーグルチャンスを決めていれば、ルーテンとのプレーオフに持ち込めるところだったがそれを外して万事休す。1打差の単独2位に終わっている。全英オープンチャンピオンのルイス・ウーストハウゼン（南ア）が通算10アンダー8位タイ、アジアを代表するプレーヤー、トンチャイ・ジェイディ（タイ）は通算8アンダー15位タイで終戦している。

　欧州ツアー初優勝を飾ったルーテンはヨーロッパを中心に活躍する25歳。今まで欧州下部ツアーのチャレンジツアーで2勝を挙げていたが、レギュラーツアーでの勝利はなかった。

「マレーシアは雨季だと聞いていたから天気が崩れても全く気にならなかった。中断も中止もさらっと当たり前に受け止められたのが良かったのかな」と自然体で最終日に6アンダー65をマークし、メジャーチャンピオンらを抑え逆転優勝をさらった。