ツアー未勝利の4人が首位タイグループを形成した。

　欧州ツアー、オーストリア・ゴルフオープンは現地時間23日、オーストリアのダイヤモンドCCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。この日のベストスコア7アンダー65をマークしたロバート・コールズ（英）、前半に6つスコアを伸ばしたガガンジート・ブウラー（インド）、前日2位タイのヨースト・ルーテン（オランダ）、トーマス・ノレット（デンマーク）のツアー初優勝を目指す4人が通算7アンダーとし首位の座を分け合った。

　同ツアー15年目、300試合以上に出場しながら未だ勝利に手が届いていないベテランのコールズはこの日「ロングパットがよく入ってくれた」と20メートル近いパットを次々ねじ込みノーボギー（7バーディ）の完璧なラウンドを披露。今季は2月のアバンサ・マスターズで最終ホール、バーディなら優勝という場面でボギーを叩き初勝利を逃した苦い思い出がある。しかし過去のことはもう忘れたい。好調なパッティングを武器に悲願の初Vに挑む。

　一方、初日単独トップに躍り出た41歳のオールドルーキー、リアム・ボンド（ウェールズ）は2オーバー74とスコアを崩し、通算4アンダーの9位タイに後退。ベテランのミゲール・A・ヒメネス（スペイン）が通算2アンダー18位タイとまずまずの位置につけ、初日85位タイと大きく出遅れていたメジャー通算3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）が、2アンダー70で回り通算1オーバーとし、47位タイで決勝ラウンド進出を決めている。

　来季の出場権（シード権）や今季最終戦のドバイ世界選手権（12月8?11日／UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ）への切符が気になるシーズン終盤。生き残りをかけた戦いはまだまだ続く。