全米プロゴルフ選手権で痛めた手首も順調に回復しつつあるローリー・マキロイ（北アイルランド）が、混戦模様のリーダーボード最上段に浮上した。

　欧州ツアー、オメガ・ヨーロピアン・マスターズ（スイス、クラン・シュル・シエール）は現地時間2日、第2ラウンドの競技を終了。初日2位タイのマキロイはこの日、イーグルありダブルボギーありの浮き沈みの激しい内容ながら2アンダー69にスコアをまとめ、通算8アンダーでサイモン・ダイソン（英）、ゲイリー・ボイド（英）、ジェイミー・ドナルドソン（ウェールズ）と首位の座を分け合った。

　1打差5位タイに世界ランク5位のマーティン・カイマー（独）と前日のトーナメントリーダーであるニック・ドハティ（英）らが続き、首位と2打差の10位タイに世界ランク2位のリー・ウェストウッド（英）、イタリアの新星マッテオ・マナッセロ、前週優勝のトーマス・ビヨーン（デンマーク）ら実力者が並んでいる。

「上位にトッププレーヤーがつけている。リー（・ウェストウッド）が6アンダー、マーティン（・カイマー）が7アンダー、そして自分が8アンダー。素晴らしいリーダーボードじゃないか！」と自画自賛のマキロイ。「サイモン・ダイソンはアイリッシュ・オープンに勝って波に乗っているし、ジェイミー・ドナルドソンは今シーズン凄く安定したプレーを続けている。強い選手が上位争いをする展開はギャラリーも喜ぶだろうし、僕らもやっていて楽しい」とライバル達を警戒しつつ決勝ラウンドは興味深いものになるとコメントした。

　手首の故障により全米プロ以降静養していたマキロイはその間、恋人であるテニス界の女王カロライン・ウォズニアッキ（デンマーク）の試合を度々観戦。仲の良い様子が何度も目撃され、近々婚約するのでは、といった憶測まで流れている。公私ともに充実している22歳は「この試合に勝って6位まで落ちたワールドランキングのトップ3に返り咲きたい」ときっぱりと目標を口にした。