パッティングに悩む人へ、貞方章男が提言する2つのポイント
2018年2月2日(金)午後2:55
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アマチュアゴルファーでパッティングに悩んでいる人は多いようで、一緒にプレーをする機会があるとよく質問を受けます。「どうすれば入るようになるのか?」と。 そんなときは、まずその方のパッティングを見るのですが、ほとんどの人が同じミスを犯しています。それは、ヘッドアップ(写真①)です。ボールの行方が気になるのは分かりますが、ひどい人になると、インパクト前から顔が上がっている人がいます。
写真①
昔から、「カップインは目ではなく、耳で確認しろ」などといわれていますが、頭を動かすというのは絶対にやってはいけないこと。頭が動かすと肩も動いてしまうので、ストロークの途中でヘッドの軌道が変わってしまう(真っすぐではなくインサイドに出てしまう)からです。
そうならないためにも、打ち終わったあともボールを見続けることが大事です。それも、ボールの真上ではなく、ボールの右側(写真②左)を見続けることをお勧めします。そうすれば最後まで頭を残せるようになるはずです(写真②右)。
写真②
もう一つ、アマチュアゴルファーのパッティングで気になるのが、構えたときのボールの位置です。基本的に、軌道の最下点でボールをとらえたほうが、フェースをスクエアに戻しやすく、その分、方向性も安定するので、ボールは体の真ん中に置くのがベスト(写真③左)です。しかし、アマチュアゴルファーの中には、左足寄りに置いたり(写真③中)、右足寄りに置いたり(写真③右)する人がいます。
写真③
ボールの位置が前後にずれると、手元の位置もハンドレート気味(左足寄りに置いた場合)になったり、ハンドファースト気味(右足寄りに置いた場合)になったりするので、シンプルなストロークができなくなるというデメリットもでてきます。
もちろん、多少の癖があってもそれで安定したストロークができているというのであれば直す必要はありません。しかし、「入らなくて悩んでいる」というのであれば、一度基本に戻ってみてはいかがでしょうか?
貞方章男(さだかた・あきお)
1979年4月24日奈良生まれ。14歳で単身渡米。15歳の時に今田竜二に会ったのをきっかけに、今田のコーチに師事。3人で寝食をともにしていた。02年に米ツアーのQTで5位に入り、03年は同ツアーに参戦。07年に日本ツアーのQTを受け、翌年から本格参戦。08~10年、12~15年にシード選手としてツアーに参戦。
(この記事は、夕刊フジ 2018/1/25発売号より転載しています)
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