米チャンピオンズツアーの今季メジャー第4戦、全米シニアオープン第2ラウンド（現地時間29日／オハイオ州、インバネスGC）は日没順延となったが、今季好調の室田淳が好位置をキープした。

　国内ではレギュラーツアーでも活躍、先のメジャー大会シニアPGA選手権でも単独3位に食い込んでいる室田は今週の火曜日（26日）に56歳の誕生日を迎えたばかり。自らに最高のバースデープレゼントを送るべく、各選手が難しいピンポジションに手を焼いた第2ラウンドで、18ホールを23パットに収めて2アンダー69をマーク。通算5アンダーとして暫定トップのオーリン・ブラウン（米）に4打差の暫定7位タイにつけた。

　さらにスポット参戦の湯原信光がこの日ノーボギーの3アンダー68と奮起。通算2アンダーまでスコアを伸ばし、前日の47位タイから暫定23位タイに浮上した。

　しかしアメリカ常駐組の尾崎直道はこの日もスコアを伸ばせずイーブンパー71止まり。通算3オーバーは現時点でカットラインに1打足りず予選通過は微妙な状況。また、かつてアメリカを主戦場に戦っていた倉本昌弘も通算11オーバーとふるわず暫定109位タイで決勝ラウンド進出は絶望的。

　上位陣は暫定首位のブラウンに1打差の暫定単独2位にマーク・オメーラ（米）が続き、通算7アンダー暫定3位タイにマイケル・アレン（米）、マーク・カルカベッキア（米）、ジョーイ・シンドラー（米）の3人。初日から首位を守っているブラウンは上がり2連続バーディで予選ラウンドを締めくくると「16番も絶好のバーディチャンスだったのにスパイク跡に邪魔されて（バーディパットを）決めることが出来なかった。そこは悔やまれるけれど、週末に向けては最高のポジション。全力を尽くしたい」と完全優勝に意欲を滲ませた。