メジャー大会優勝者がずらりと並ぶアイルランドのナショナルオープンが現地時間28日に幕を開ける。

　欧州ツアーのアイリッシュ・オープン（アイルランド、キラーニーG＆フィッシュングC）は今年、例年以上に盛り上がりを見せている。

　地元の星パドレイ・ハリントン（アイルランド）が、全英オープン連覇と全米プロゴルフ選手権で優勝を飾った2008年や、グラエム・マクドウェル（北アイルランド）が全米オープンで優勝した後の昨季大会はヒートアップ。だが、今年はさらに同じアイルランド島出身のメジャー優勝者が2人も増えた。

　6月の全米オープンで優勝し、地元だけではなく世界のゴルフ界の将来を担う若者として期待が集まるローリー・マキロイ（北アイルランド）に加えて、2週間前の全英オープンではベテランのダレン・クラーク（北アイルランド）が悲願のメジャー初制覇。世界ランクトップ3こそ英国勢2人とマーティン・カイマー（独）に占められているが、実力者の数では世界最強を誇る北アイルランド勢と地元アイルランド勢の誰もが、ナショナルオープン優勝に向けて意欲満々なのだ。

　その他、地元勢ではハリントンをはじめシェーン・ロウリー（アイルランド）、ピーター・ローリー（アイルランド）らも参戦。またディフェンディング・チャンピオンのロス・フィッシャー（英）も出場する。

　ナショナルオープンのスポンサー獲得、維持のためにも地元勢の活躍は必須ということもあり、タイトルを巡る実力者たちの戦いの行方から目が離せない。