世界ランク8位のアダム・スコット（豪）が、ベストスコア（タイ）で優勝戦線に浮上した。

　中東カタールのドーハGCを舞台に開催されている欧州ツアーのコマーシャルバンク・カタール・マスターズは現地時間の26日、第3ラウンドの競技を終了。前日首位に躍り出たヨハン・エドフォース（スウェーデン）が通算12アンダーでトップを守り、7アンダー65と爆発したアンドリュー・コルタート（スコットランド）が通算11アンダーで単独2位。ドバイ在住のヘンリック・ステンソン（スウェーデン）は、シャール・シュワーツェル（南ア）とともに通算10アンダー3位タイにつけた。

　一方、今大会出場者中、世界ランク最上位のスコットもエンジン全開。この日はコルタートと並ぶ7アンダー65（ノーボギー）をマークし、通算9アンダーで前日の26位タイから5位タイにジャンプアップ。欧州ツアーでは05年のジョニー・ウォーカー選手権以来、3年ぶりの優勝に照準を合わせた。

　ところで奇しくも上位2人は昨季成績がふるわず今季に復活をかける、という共通点を持っている。エドフォースは一昨年3勝を挙げ賞金ランクトップ10入りを果たしながら、昨季は未勝利に終わり、ランク67位に急降下。コルタートも昨季はランク168位に沈み、シード陥落の屈辱を味わった。「辛かったけれど、家族や友人の温かさを感じている。（優勝への）道は険しいけれど、最終日もいいスコアを出したい」と、復活に意欲を見せた。

　尚、前日2位タイにつけ、現在賞金ランクトップのリー・ウェストウッド（英）は、スコアを1つ落とし通算6アンダーで17位タイに後退。セルヒオ・ガルシア（スペイン）は通算5アンダー23位タイにとどまっている。