現在欧州ツアー賞金ランク1位のリー・ウェストウッド（英）が強風の中、抜群の滑り出しを見せた。

　同ツアーのコマーシャルバンク・カタール・マスターズが、中東カタールのドーハGCを舞台に現地時間の24日開幕。難コンディションの中、ノーボギーの5アンダー67をマークしたウェストウッドが、アントン・ヘイグ（南ア）とともに首位に並んだ。2打差の3位タイには今季初登場のセルヒオ・ガルシア（スペイン）、02年の今大会チャンピオン、アダム・スコット（豪）、ドバイ在住の歴代チャンピオン（06年）のひとりヘンリック・ステンソン（スウェーデン）らが続き、2アンダー70の10位タイにルーク・ドナルド（英）他がつけている。

　首位タイの好発進を見せたウェストウッドは「自信がみなぎっている」と満面の笑み。それもそのはず、08年シーズン初戦のHSBC選手権はプレーオフでフィル・ミケルソン（米）に敗れたものの2位タイ。そして先週も新鋭マーティン・カイマー（独）に次いで2位タイと、ここ2試合連続準優勝。「本来スロースターターな方だから、シーズン序盤はあまり結果が出ないんだけれど、トレーニングに精を出して鍛えた成果が出ているのかな」と好調の原因を振り返った。ウェストウッドの視線の先には、00年以来8年ぶりとなる賞金王のタイトルがあるようだ。

　一方、これが08年の初戦となるガルシアも4バーディ、1ボギーの3アンダー69にまとめ3位タイとまずまずのスタート。「大満足というわけにはいかないけれど、シーズン初ラウンドにしては上出来」と自己評価も高い。メジャー制覇を狙う今季、是非とも初戦で勝って弾みをつけたい。