海外男子

105試合目で掴んだ初優勝 - サンダーソンファームズチャンピオンシップライアン・アーマーの4日間

2017年10月31日（火）午後2:55

　米国男子ツアーのサンダーソンファームズチャンピオンシップ（10月26日～29日／ミシシッピー州カントリークラブオブジャクソン）でライアン・アーマー（米）が通算19アンダーでツアー初優勝を飾った。

　初日から8バーディを奪い、6アンダー66のトップタイと好スタートを切ったアーマー。インスタートとなった2日目は13番から4連続バーディを奪うなど、4アンダー68でラウンドし、単独首位で予選ラウンドを突破する。

　すると、上位選手が3日目に苦しむなかでもアーマーは安定感抜群のプレーを披露。2アンダーで迎えた5番から3連続ボギーを叩いたものの、続く8番ですぐさまバーディを取り返し、後半はノーボギーの5アンダーとチャージ。最終日を前に5打差のリードを得る。

　ツアー105試合目にして、初優勝のチャンスを迎えたアーマーは、プレッシャーにさらされながらのプレーとなりそうな状況でも冷静にラウンドし、3番から連続バーディ、さらに2アンダーで迎えたサンデーバックナインでもバーディを先行させて2アンダーでまとめると、4日間通して60台のスコアを並べて、後続に5打差をつける圧勝となった。

　優勝の瞬間を「たくさんの感情的なことが頭のなかをよぎった。最高だよ」と振り返ったアーマー。今大会の平均ドライビングディスタンスは268.8ヤードで全体68位タイと決して飛距離があるわけではない。最終日では同組の選手に30～40ヤード離されることもあったが、フェアウェイキープ率は71．43％、パーオン率も79．17％と高い数字を残し、「トーナメントで勝つためには330ヤード飛ばす必要はないんだ。今週はフェアウェイを捉えることができたし、パーオンもできた。そして、パットを沈めることができたので勝つことができたよ」と持論を展開した。

　アーマーは2007年にツアー初参戦を果たしたが、2008年にはツアーカードを喪失。2009年から2014年の間ではPGAツアーには1試合の出場のみに留まった苦労人でもある。しかし、この優勝で賞金77万4000ドル（約8750万円）と2020年シーズンまでのツアーカードも手にし「数年は仕事があるね」と目に涙を浮かべながら語った。

　ライアン・アーマーが使用している（プロV1x）タイトリスト・ゴルフボールは、今大会においても使用率No.1を獲得。また、国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」で、タイトリスト・ボールプレーヤーの小鯛竜也プロ（プロV1使用）がツアー初勝利を挙げたほか、米国女子ツアーではタイトリスト・ボールプレーヤーのクリスティ・カー（プロV1使用）が勝利を挙げている。。