大会4勝目を狙うアーニー・エルス（南ア）が、出入りの激しいゴルフながら優勝戦線を着実に浮上している。

　欧州、南アサンシャイン両ツアー共催のアルフレッド・ダンヒル選手権（南ア、ムプマランガ、レパード・クリークGC）は現地時間の7日、日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行った。前日暫定7位タイ発進を切ったエルスが、3つスコアを伸ばし、通算5アンダー。単独トップのオマー・サンディース（南ア）に3打差の3位タイまで順位を上げた。

　エルスは序盤に3連続バーディを奪い波に乗ると、トータル7つのバーディを量産。だが、ボギーも4つ叩くなど3アンダー69のラウンドは、本人にとってはやや物足りない。このモヤモヤは決勝ラウンドで一気に晴らすつもりだ。

　一方、単独首位のサンディースは「ジャーニーマン（旅人）」と皆から呼ばれる苦労人。南ア全土を飛行機ではなく車で走破しながらツアー転戦を続けており、つい最近まで乗っていた愛車は「48万キロ走った」というから驚く。南ア勢一のエリート、エルスと南ア勢一の苦労人、サンディースの対決からも目が離せない。

　その他、この日のベストスコア7アンダー65を叩き出したリー・スラッテリー（英）が、通算6アンダーで単独2位にジャンプアップ。第1ラウンド暫定トップのシオン・ベブ（ウェールズ）はスコアを伸ばせず、エルスと並ぶ3位タイに後退した。