03年と05年の大会覇者、ロバート・アレンビー（豪）が快調な滑り出しを見せた。

　欧州、豪州両ツアー共催のマスターカード・マスターズが豪メルボルンのハンティングデールGCを舞台に現地時間の22日開幕。世界で活躍する豪州勢が地元に集結するビッグイベントで、ベテランのアレンビーが5アンダー67をマークし、第1ラウンドをリードした。

　1打差の2位タイにフレドリック・アンダーソンヘッド（スウェーデン）とピーター・ベイカー（英）が続き、3アンダー69、4位タイにスチュアート・アップルビー（豪）、ロッド・パンプリング（豪）といった米ツアーで活躍する地元勢の他、ダニエル・チョプラ（スウェーデン）、マイケル・ロング（ニュージーランド）らがつけている。人気者のアーロン・バデリー（豪）は2アンダー70で10位タイ発進。

「5アンダーというスコアには大満足」と今大会3勝目を狙うトーナメントリーダーのアレンビー。10番スタートのこの日、出だしからいきなり3連続バーディを奪って波に乗ると、終始安定したプレーで単独首位に立った。それでも「あと5つか6つ、（バーディ）チャンスがあったのに…」と悔しそうな表情。というのも「グリーンのスピードが今ひとつつかめなかった」からで、パットさえ入っていれば「もっとスコアを伸ばすことができたのに」というわけだ。

　05年に今大会に勝ったときには、全豪オープン、全豪プロも制して3冠に輝いたほど、地元に強いアレンビー。“史上もっとも豪州勢が強い”と言われる時代で、勝者に与えられる“ゴールデンジャケット”に、2年ぶりに袖を通すことができるか？　ファンならずとも気になる。