史上最年少の30歳で世界ゴルフ殿堂入りを果たした朴セリ（韓）が、感激の瞬間を味わった。

　フロリダ州セント・オーガスティンのワールド・ゴルフ・ビレッジで、現地時間12日に行われたワールド・ゴルフ・ホール・オブ・フェイム（世界ゴルフ殿堂）授賞式に出席した朴は「両親は、夢をかなえたことで自分たちも大きくなれたといっていた。今夜はいつも描いていた夢が現実となりました」と、感無量だった。

　98年、朴は瞬く間に全米女子プロ選手権、全米女子オープンとメジャー2勝を飾り、年間4勝を挙げるセンセーショナルなデビューを飾った。以来実績を重ね、強豪韓国勢の礎を築き上げた。当時、英語があまり話せなかったため、毎日行われる公式会見では苦労したが、そこで語学力を身につけてもいった。

　毎年次から次へと乗り込んでくる若い韓国女子選手のお手本ともなっている朴。一時はスランプに悩まされ、バーンアウトすらしかけたが、昨季の全米女子プロ選手権で復活優勝を成し遂げた。今後もプレッシャーと戦いながら、この日の感激を胸にまだまだ記録を積み上げていくに違いない。