国内女子ツアー、伊藤園レディスゴルフトーナメント（千葉・グレートアイランドC）は11日、最終ラウンドを行った。54ホール終了時点で茂木宏美、佐伯三貴と通算5アンダーで並んだ北田瑠衣がプレーオフを制し、約3年ぶりのツアー通算4勝目を飾った。

　優勝賞金1,260万円を手にした北田が前週終了時の賞金ランク56位から、苦しみながらも同ランク33位に順位を上げ、来季のシード権獲得を確定した。この日は前半を1バーディ、1ボギーで折り返すと、後半はスコアカード通りのプレーを続け、通算5アンダーで最終18番パー4を迎える。2打目をピンそばにつけたが、決めれば勝利となるバーディパットがカップに嫌われ、茂木、佐伯とのプレーオフへ。

　プレーオフ1ホール目、3メートル弱のパーパットを外した佐伯がまず脱落。2ホール目に入ると、2人共にパーオンに成功。だが北田がパーをセーブしたのに対し、茂木はパーパットを沈めることができず、北田の今季初Vが決定した。

　04年には3勝を挙げ、賞金ランクも3位に入ったが、翌年は同ランク60位とスランプに陥りシード権も手放した。06年は再びシード権を獲得するも未勝利。そんな中での優勝に「シードを獲れればと思っていたけど、まさか優勝できるとは思わなかった。（スランプ中は）周りの人の支えがあったから諦めないで頑張れました」と語り、苦しい時期を乗り越えた北田は涙を見せた。

　その他、現在賞金ランクトップの上田桃子はイーブンパー72で回り、通算イーブンパー15位タイ。同ランク2位につける横峯さくら（通算4オーバー30位タイ）よりも上位でフィニッシュし、また一歩史上最年少の賞金女王に近づいた。