ジャスティン・ローズ（英）の賞金王で2007年シーズンを終えたばかりの欧州ツアーが早くも現地時間8日から、アジアンツアーとの共催のHSBCチャンピオンズ（中国、上海、シャーシャン・インターナショナルGC）で2008年シーズンの幕を開ける。

　新賞金王ローズこそ休養を決めたものの、最後の最後で逆転された悔しさを早速晴らそうとアーニー・エルス（南ア）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）の両メジャー王者が登場。さらにこの秋は昨季までとは別人のようにやる気満々の世界ランキング2位、フィル・ミケルソン（米）までが乗り込んでくる。

　ミケルソンは全英オープン前哨戦のスコティッシュ・オープンで、グレゴリー・ハブレット（仏）にプレーオフ負け。また、アジアンツアー初参戦で予選落ちした前週のバークレイズ・シンガポール・オープンの悔しさも残っている。それだけに新たなシーズンを迎える欧州、アジア勢を叩きのめそうと意気込んでいる。

　昨年まではマイホームパパとしてこの時期は自宅にいるのが常だったミケルソンだが、「これまでは子供達がまだ小さくてそんなに旅をできないからあんなスケジュールだった。でも、一番上のアマンダは8歳。中国や他のいろいろな国について書かれたものも読めるくらいだ。2番目のソフィーも6歳だし、末っ子のエバンだって4歳。だからいろいろなところへ一緒に連れて行こうと思っている」と、世界進出を高らかに宣言。欧州、アジア勢を震え上がらせている。

　他にアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、ビジェイ・シン（フィジー）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）らも参戦。早くも次のシーズンを占う戦いの幕が切って落とされる。