ここのところ絶好調のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が首位を守り、スランプの宮里藍は出場60人中59位のブービーに沈んだ。

　米女子ツアーのアジアシリーズ第2戦、ホンダLPGAタイランド（タイ、パタヤ、シャムCCパタヤ・オールドC）は現地時間の26日、第2ラウンドの競技を終了。第1ラウンド『65』と爆発しトーナメントをリードしたピーターセンが、第2ラウンドは1イーグル、6バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフながら4アンダー68にスコアをまとめ、通算11アンダーで2位のエリーナ・シャープ（カナダ）に2打差をつけ単独トップの座を守った。

　またこの日のベストスコアタイ、6アンダー66をマークしたローラ・デービーズ（英）が通算7アンダーで単独3位に、ポーラ・クリーマー（米）が通算6アンダー4位タイにそれぞれ浮上。デービーズは平均270ヤードの圧倒的な飛距離で1番と18番、2つのパー5でイーグルを奪い、今季のイーグル数ランキングでもロレーナ・オチョア（メキシコ）、パット・ハースト（米）を抜いて単独1位に浮上した。

　日本勢は米女子ツアー初挑戦の宮里美香（興南高校3年）が1オーバー73で回り、通算イーブンパーで第1ラウンドの12位タイから27位タイに後退。最終ホールでのボギーがもったいなかった。また辻村明日香も1バーディ、5ボギーの4オーバー76とスコアを落とし、通算6オーバー48位タイに止まった。しかしこの日もっとも悪かったのが宮里藍だ。

　1番で幸先の良いバーディを奪いながら、2番ボギーのあと3番パー4でショットを曲げ、アドレス時にボールが動いて1打罰を課せられる不運もあり、ダブルスコアの『8』。「ついていなかった。試練ですね」とそのホールを振り返りながら、「ここで集中力を切らしたら負け」と後半は踏ん張り2バーディ、2ボギーのイーブンパーにまとめた。しかし前半の出遅れが響き、8オーバー80の大叩きで、通算15オーバー59位まで順位を下げた。今大会は予選落ちがないため最終日までプレーできるが、スランプ脱出にはまだ少し時間がかかりそうだ。