残り2試合となった今季の米男子ツアー。土壇場での上位進出を狙う日本勢は必死の戦いが続いている。

　同ツアーのギン・シュール・メール・クラシック at テソロ（フロリダ州ポート・セントルーシー、テソロC）が現地時間25日に開幕。初日は日没サスペンデッドとなったが、そんな中で9アンダー64と爆発したボブ・エステス（米）とトミー・アーマーIII（米）が暫定トップに並んだ。エステスは6連続を含む9つのバーディを量産、アーマーIIIは10バーディ、1ボギーの内容だった。

　3打差の暫定3位タイにクレイグ・カナダ（米）とダニエル・チョプラ（スウェーデン）の2人。上位につけた4人は全員が賞金ランク100位以下。ことにカナダはシード圏内（125位）を下回る127位につけており、残り2試合でシード入りを狙っている。

　日本勢は現在賞金ランク66位の今田竜二が6バーディ、1ボギーの5アンダー68の好スコアで暫定ながら5位タイの好発進。ショット、パットともに噛み合ったゴルフで快調な滑り出しを見せた。シード権はすでに確保しているが、賞金ランク上位40位以内に入れば、来季マスターズへの出場権が自動的に手に入る。また今季はプレーオフに進出しながら勝てなかった悔しい経験もあり、その雪辱を果たすためにもフィールドの手薄な今大会はチャンスとなる。

　両丸山は丸山茂樹が7つのバーディを奪って（3ボギー）4アンダー69で暫定12位タイにつけたが、丸山大輔は同じく7つのバーディを奪いながら、15番パー4でダブルスコアの『8』を叩き、16ホール終了時点で1アンダー、暫定45位タイと出遅れた。正確なショットで12番までは6バーディ、2ボギーの4アンダーペースだった丸山（大）だが、たった1ホールの乱調が明暗を分けた。現時点で丸山（茂）は賞金ランク137位、丸山（大）は154位。シードに手が届いていないだけに、2人にとって今大会を含め、この2試合が正念場となる。