最終戦を迎えた米チャンピオンズツアーは、賞金ランク上位30人のみが出場するチャールズ・シュワッブ・カップ選手権（カリフォルニア州ソノマ、ソノマGC）が現地時間の25日開幕。日本人で唯一出場の尾崎直道は2アンダー70で回り、11位タイからのスタートとなった。

　年々層が厚くなる同ツアーでトップ30入りするのは至難の業。しかも尾崎は優勝なしでランク17位と安定した実力を発揮している。「50歳を過ぎてハンバーガーの生活はイマイチ」と言いながらも、レギュラーツアー時代からの悲願であるアメリカでの優勝に向け切磋琢磨してきた。その願いを叶えるには第2ラウンド以降の猛チャージが必要だが、フィールドが厚い最終戦で達成できればこれ以上の展開はない。

　一方、第1ラウンドのこの日、首位に並んだのはジム・ソープ（米）とエドアルド・ロメロ（アルゼンチン）の2人。ともに9バーディ、1ボギーの8アンダー64の好スコアでトーナメントをリードした。2打差の3位にマーク・ジェームス（英）、3打差4位にD.A.ワイブリング（米）。

　現在賞金ランク1位ながら、チャールズ・シュワッブ・カップポイント（レギュラーツアーのフェデックスカップと同様のポイントシステムで、上位者に高額のボーナスが支給される）では2位に甘んじ、逆転を目論むジェイ・ハース（米）は4アンダー68で5位タイ。しかし同ポイントランク1位のローレン・ロバーツ（米）は1アンダー71と平凡なスコアで17位タイからのスタートとなり、この2人のポイント争いも残り3日間の見どころとなりそうだ。