国内男子ツアーのABCチャンピオンシップゴルフトーナメントが25日、兵庫・ABCゴルフ倶楽部で開幕した。第1ラウンドは6アンダー66で回った伊澤利光が、谷口徹、宮本勝昌、藤田寛之の3人に1打差をつけ単独首位に立った。

　今大会を含め、国内男子ツアーは最終戦の日本シリーズを入れても残り5試合。賞金ランキング下位の選手はシード獲得へ向け、上位の選手は更に上を狙うべくそれぞれ凌ぎを削っているが、そんな中、伊澤が魅せた。この日は前後半ともコンスタントにバーディを積み重ね、終わってみればノーボギーの6アンダー66で頭ひとつ抜け出した。5月の日本プロゴルフ選手権で今季1勝を挙げたものの、それ以降はトップ5に食い込むこともなく、らしからぬ成績が続いていた。01年以来大会制覇に向け、この好スタートを生かしたいところだ。

　一方、ここ4年で大会3勝を挙げ、今大会でも優勝候補筆頭の片山晋呉はまずまずの一日となった。前半こそ6、7番を連続バーディとするなど好スコアが期待されたが、後半に入るとボギー2つが先行し、最終18番をバーディで締めくくったものの、1アンダー71でホールアウト。前週のブリヂストンオープンゴルフトーナメントで接戦をものにして今季2勝目を手にし、好調さをキープして臨んだ今大会だったが、大会3連覇へは静かな立ち上がりとなった。

　その他、首位の伊澤に2打差の5位タイに、ここ2試合3位、2位タイと調子が上向きの深堀圭一郎、久保谷健一、S・K・ホ（韓）ら7人が続き、3アンダー69、12位タイに細川和彦、原口鉄也、矢野東らが並んでいる。