全米オープンヒストリー
2017年6月9日(金)午後7:25
最難関メジャーと呼ばれる「全米オープン」、その難易度とタフなコースセッティングはマスターズや全英オープンを凌ぐ。優勝スコアはイーブンパー前後に設定され、毎年世界のトッププロが苦しめられる。第117回目となる今年はウイスコンシン州にある2006年開場の新設パブリックコース「エリンヒルズGC」で開催される。
「全米オープン」と言えば2008年大会の「タイガー・ウッズ91ホールの死闘」を思い浮かべる人も多いだろう。膝の痛みを抱えながら戦ったこの年、最終日を単独首位で迎えたタイガーだったが、ロコ・メディエイトに逆転を許す。タイガーが1打差ビハインドで迎えた最終ホールで見事バーディパットを沈めてプレーオフへ持ち込む。この時タイガーが見せた最大級のガッツポーズは全米オープン史上最も記憶に残るものとなった。
翌月曜日に18ホールのストロークプレーで行われたプレーオフ決戦。18ホールでも決着がつかず、サドンデス1ホール目でボギーのメディエイトに対して、タイガーがパーセーブで勝負あり。優勝インタビューでは「これまでの人生でベストゲーム」と語ったタイガーは激闘を制してトリプルグランドスラムの偉業を達成した。
2008年以来、メジャー優勝のないタイガーだが、近年は若手プレーヤーの台頭により新時代の到来を予感させた。2011年大会では当時22歳のローリー・マキロイがメジャー初制覇。全米オープンの最少ストロークを更新する16アンダーでの優勝は世界に衝撃を与えた。その後、世界1位へと昇り詰めることとなった。
グリーンの起伏に特徴的なコース形状が物議を醸した「チェンバーズベイ」で開催された2015年大会は多くの選手が苦戦。その中でアメリカ期待の新鋭ジョーダン・スピースが躍動。この年のマスターズを制覇したスピースは勢いそのままに史上最年少記録を更新する21歳の若さでメジャー2連勝を成し遂げた。
2015年大会最終日最終ホールでスピースと首位タイで並んでいたダスティン・ジョンソン。誰もがプレーオフ決着と思った瞬間、ジョンソンの短いパーパットはカップをかすめ涙をのんだ。その1年後、オークモントCCで開催された2016年大会。4打差の2位からスタートしたジョンソンは厳しいコースセッティングの中、最終日に「69」をマークして逆転優勝。自身初となるメジャー制覇で前年のリベンジを果たした。
【歴代優勝者】 2016年 ダスティン・ジョンソン(-4)オークモントGC 2015年 ジョーダン・スピース(-5)チェンバーズベイ 2014年 マーティン・カイマー(-9)パインハースト 2013年 ジャスティン・ローズ(+1)メリオンGC 2012年 ウェブ・シンプソン(+1)オリンピッククラブ 2011年 ローリー・マキロイ(-16)コングレッショナルGC
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(写真:Getty Images)
タイガー・ウッズ優勝 全米オープンゴルフ選手権2008
6/10(土) 午後23:00~26:00 4日目 6/11(日) 午後23:00~26:00 プレーオフ
全米オープンゴルフ選手権
1日目 6/15(木) 午後11:00?翌午前10:00 2日目 6/16(金) 午後11:00?翌午前10:00 3日目 6/17(土) 午後11:00?翌午前9:00 最終日 6/18(日) 午後11:00?翌午前9:30 【解説】佐藤信人プロ、ツアープロコーチ内藤雄士 【現地ラウンド解説】プロキャディ杉澤伸章 ※1日目?3日目は最大延長午前11:00まで、最終日は午前11:30まで)