倉本昌弘が最後の最後で悲願の優勝を目指す。

　今季の米チャンピオンズツアーも残すところあと2試合。しかし、最終戦のチャールズ・シュワッブ・カップ選手権は、同カップのポイントランク上位30人しか出場できないため、現在賞金ランク51位の倉本にとって、現地時間19日から行われるAT＆T選手権（テキサス州サンアントニオ、オークヒルズCC）が実質的な最終戦となる。

　同ツアー本格参戦2年目。トップ10入り4回を数え約49万ドル（約5,700万円）を稼ぎランク37位につけた昨年を上回る成績が期待されたが、今季はトップ10入り2回、賞金ランクは51位（約35万ドル／約4,000万円）と、今のところ期待外れのシーズンとなってしまった。今大会にはすでに来季のシード権を確定させている尾崎直道は欠場。日本勢では倉本ひとりが参戦し、不本意だったシーズンを挽回しようと優勝の二文字に照準を合わす。ラストチャンスに賭ける倉本の戦いぶりに注目したい。

　またチャールズ・シュワッブ・カップのポイントランクの行方も気になるところ。現在ローレン・ロバーツ（米）が同ランク1位だが、2位のジェイ・ハース（米）との差はわずか69ポイント。この2人を含め上位選手のほぼ全員が出場し、熾烈な賞金＆ポイントランク争いを繰り広げる。シーズン終了時点で同カップ1位の選手には100万ドル（約1億1,700万円）のボーナスが贈られるとあって、上位選手たちの目の色も変わっている。