わずか20人しか参戦できないトーナメント、米女子ツアーのサムソン・ワールド選手権が現地時間11日、カリフォルニア州パームデザートのビッグホーンGCキャニオンCで開幕。ディフェンディング・チャンピオンで、現在賞金ランキング1位のロレーナ・オチョア（メキシコ）をはじめとするランキング上位18人と欧州ツアー賞金女王のベッティーナ・ハート（独）、さらにスポンサー推薦のミッシェル・ウィー（米）らが集結して火花を散らす。

　現在賞金ランキング16位の宮里藍も出場者のひとり。ここ最近、出場5試合で棄権を挟んで4連続予選落ちと試練が続いている宮里だが、今大会は予選落ちがない。それだけに4日間、腰をすえて戦い、自信を取り戻して欲しいところだ。

　優勝争いの本命はもちろん連覇のかかるオチョアと、先週、そのオチョアをプレーオフで撃破して今季3勝目を飾ったスーザン・ピーターセン（ノルウェー）。プレーオフでは、お互い1ホール目をバーディとするなど、稀に見る好勝負を繰り広げているだけに、今大会も楽しみだ。2人1組の予選ラウンド初日から2人は同組とあって、いきなり気を抜く暇のない戦いとなるに違いない。

　また、違う意味で目が離せないのがウィーの動向だ。今季は故障でしばらく戦線離脱したこともあり、その後は絶不調。男子の試合どころか女子の大会でも予選を突破できずにスランプ説が飛び交っているが、それを払拭するには結果を出すしかない。幸い、昨年購入した自宅から通えるとあって、今大会はリラックスムード。眠れる天才少女が覚醒するには最高のムードなのだが…。