握りこぶしを何度も突き上げ、自らの勝利を祝った。今季のマクドナルドLPGA選手権を制覇したスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が、ロレックスランク（女子世界ランク）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）との一騎打ちを制した瞬間だ。

　米女子ツアーのロングスドラッグス・チャレンジ最終ラウンド（現地時間7日、カリフォルニア州ダンビル、ブラックホークCC）は、通算12アンダー首位からスタートしたピーターセンが、2打差の3位で出たオチョアの追撃を受けた。この日は1オーバー73で回り、通算11アンダーでオチョアに追いつかれ、プレーオフへと勝負を持ち込まれた。

　最終ラウンドはボギーが先行し、苦戦を強いられていたピーターセンだが、18番パー4で繰り返し行われたプレーオフに入ると、前日までの好調さを取り戻す。1ホール目で、オチョアが5.5メートルのバーディパットをねじ込んだときも、バーディパットを決め返した。

　そして迎えた2ホール目で、オチョアは6メートルのバーディパットを残した。「もう一度！　ロレーナ！」というギャラリーの掛け声もむなしく、これが入らず。その直後、ピーターセンが1.8メートルのバーディパットを落ち着いて沈め、ツアー通算3勝目を手にした。

　前週のナビスターLPGAクラシックで出場4試合連続Vを達成できず、「次からまた始めればいい」と口にしていたオチョアは、その言葉どおりに勝利に手が届きかけたが、残念ながら逃した。それでもオチョアは賞金10万1,967ドル（約1,200万円）を獲得し、史上初のシーズン300万ドル（約3億5,000万円）プレーヤーとなった。

　通算7アンダー単独3位にベテランのジュリー・インクスター（米）。通算11アンダー2位で最終日に突入したロリー・ケーン（カナダ）は5オーバー77を叩き、6アンダー66と好スコアをマークしたナタリー・ガルビス（米）と並び、通算6アンダー4位タイに終わった。ディフェンディング・チャンピオンのカリー・ウェブ（豪）は通算4アンダー7位。宮里藍はすでに予選落ちして姿を消している。