ニック・ファルド（英）主将に笑顔がはじけた。

　英国＆アイルランド連合 vs. 欧州大陸チームの意地のぶつかり合い、セベ・トロフィーは現地時間9月30日、アイルランドのザ・ヘリテイジ・ゴルフ＆リゾート・スパで最終日のシングルマッチを行った。

　英国＆アイルランド連合はスペインの英雄、セベ・バレステロス主将の欧州大陸チームに1ポイントリードされてこの日を迎えた。しかし、実力者のコリン・モンゴメリー（スコットランド）が、ロバート・カールソン（スウェーデン）を1アップで撃破。モンゴメリーは前日まで3戦全敗だっただけに、この勝利でチームは勢いづいた。

　10人がシングルマッチで戦い、8勝2敗と大きく勝ち越した英国＆アイルランド連合は、通算ポイントを16.5対11.5として見事に逆転。現役時代はアンドロイドとまで呼ばれたポーカーフェイスのファルド主将を見たこともないほどの笑顔にさせた。

　1年後に行われる米国との戦い、ライダーカップでもファルドは欧州チームの主将を務める。今回初めての主将にあたり、これまで一匹狼だった男がチームをまとめられるのかと言われたが、見事にやってのけた。

　来年のライダーカップは今大会で敵味方に分かれた面々のうち、結果を残した者だけが、同じチームに集結する。次の戦いに向けて、ファルド主将が自信を深めた逆転劇だった。