ロレーナ・オチョア（メキシコ）がリーダーボードの最上段に浮上した。

　米女子ツアーの新設トーナメント、ナビスターLPGAクラシックはアラバマ州プラットビルのロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイルを舞台に、現地時間の29日、第3ラウンドの競技を終了。首位に3打差の2位からスタートしたオチョアが3バーディ、ノーボギーの3アンダー69で回り、通算13アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップに躍り出た。

「昨日と同じように前半パーが続いて、滑り出しは快調とはいえなかった」と言うオチョアだが、8番でこの日1つ目のバーディを奪うと、その後切れ味鋭いショットで次々にチャンスを広げ、ノーボギーの安定したゴルフを披露した。前日まで首位を快走していたステーシー・パラマナス（米）を逆転。通算13アンダーで第2ラウンド終了時とは逆に1打差をつけ、今季7勝目、出場4試合連続優勝に王手をかけた。

「8番でバーディを獲ったあと、9番から11番までずっとバーディチャンスが続いたんです。でもそれが1つも入ってくれなくて…。少しイライラしたけれど、トップで最終日を迎えられるのだから、よしとしなくては。ショットは良いので、明日が楽しみです」とポールポジションに笑顔がこぼれたオチョア。

　ツアー史上4連勝を達成しているのは、殿堂入りしているナンシー・ロペス（米）とアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の2人だけ。「それはあまり意識していません。先走らず、残り1日、目の前のショットに集中したい」と話す世界ナンバー1プレーヤーが、いよいよ歴史を作るときがやって来た。

　その他通算9アンダー3位タイにマリア・ヨース（スウェーデン）とビラダ・ニラパスポンポーン（タイ）がつけ、この日のベストスコア7アンダー65と爆発したアンジェラ・スタンフォード（米）が通算8アンダー5位タイに浮上した。なお日本勢は宮里藍、東尾理子の2人が出場していたが、いずれも予選で姿を消している。