スウェーデン勢が快調な滑り出しを見せた。

　イギリスの名門、ザ・ベルフライGC（ウィシャー）を舞台に現地時間20日に開幕した欧州ツアーのザ・クイン・ディレクト・ブリティッシュ・マスターズ第1ラウンド。ハーフ29の好スコアをマークしたマーティン・アーランドソン（スウェーデン）が9アンダー63で回り、後続に2打差をつけ単独トップに立った。

　7アンダー65、2位タイに同郷のジャルモ・サンデリンとリチャード・スターン（南ア）が続き、ノーボギーの5アンダー67をマークしたイアン・ポルター（英）が6位タイの好位置につけている。

「生涯最高のゴルフができた」と言うのは首位に立ったアーランドソン。10番スタートのこの日、前半で2つスコアを伸ばして折り返すと、後半は1イーグル、5バーディの猛攻でハーフ29を達成。「『29』は記憶にない。3番のチップインイーグルで波に乗れた」と興奮気味に語った。

　また開催コースから車で45分のところに自宅を構えるポルターは「連戦が続いて疲れが溜まり、出るか出ないか迷ったけれど、期待以上のゴルフができて良かった」と安堵の表情。「残り3日目もこの調子で行きたい。これから家に帰って優雅に紅茶とビスケットで明日への英気を養おうかな」と伊達男は口ぶりも滑らかだった。

　一方、今季ここまで賞金ランク155位と苦しい戦いが続いている手嶋多一は、5バーディ、3ボギーの2アンダー70で回り、コリン・モンゴメリー（スコットランド）らとともに26位タイからのスタート。2日目に崩れることが多い手嶋だが、今回は4日間波のない安定したプレーで乗り切りたい。

　また今大会がプロデビュー戦となる18歳の新人、ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）は期待通りのゴルフで3アンダー69にスコアをまとめ、15位タイとまずまずのスタート。しかしもう1人の新人、ロイド・サルトマン（スコットランド）は3オーバー75、97位タイと出遅れている。