2イーグルの猛攻で、ソレン・ハンセン（デンマーク）が5年ぶりのツアー2勝目を挙げた。

　欧州ツアーの精鋭、78人のみが出場を許されたメルセデス-ベンツ選手権最終ラウンド（現地時間16日、独、ガット・ラルチェンホフGC）は、ハンセンとトーマス・ビヨーンが首位タイでスタートするデンマーク勢対決。だが、格上のはずのビヨーンが6バーディ、4ボギー、1ダブルボギーと一進一退のプレーをするうちに、ハンセンが目の覚めるようなゴルフを見せた。

　13番パー5でラフからの第3打を放り込むイーグルを奪い、後続との差を4打に広げる。さらに、再びロングホールの15番でもバンカーからの第3打が、ラインに乗ってカップイン。この日2つ目のイーグルで完全な独走態勢に入った。

　ハンセンは17番こそボギーとしたものの5アンダー67をマークし通算17アンダー。2位タイのフィリップ・アーチャー（英）、アラスター・フォーシス（スコットランド）に4打差で優勝を飾った。

「2位が本当にたくさんあったんだけど、ずっと我慢してきた。ここで今年のツアーベストプレーヤーたちを相手に勝つことができて、本当に誇りに思っている」と、喜びを隠さないハンセン。通算12アンダー4位タイと敗れたビヨーンも「ソレン（ハンセン）は素晴らしい才能を持っている。この夏、弱点のパッティングを克服したからね。僕はずっと彼の才能を見抜いていたよ」と、仲間の勝利を素直に喜んだ。

　他の主な選手は、レティーフ・グーセン（南ア）が通算6アンダー21位タイ。ジョン・デイリー（米）、ベルンハルト・ランガー（独）は、通算5アンダー27位タイとまずまずの順位で大会を終えた。