00年の欧州ツアー賞金王、リー・ウェストウッド（英）が爆発的スコアでトーナメントをリードした。

　78名の精鋭を一堂に会し、現地時間13日開幕した同ツアーのメルセデス-ベンツ選手権（独、ガット・ラルチェンホフGC）は第1ラウンド、1イーグル、10バーディ（1ボギー）の猛攻を見せたウェストウッドが、キャリアベストタイの11アンダー61をマーク。2位のソレン・ハンセン（デンマーク）に4打差をつけ単独トップに立った。

　6アンダー66の3位タイにニック・ドハティ（英）、サイモン・ダイソン（英）のイギリス勢が続き、先頃シニア入りした地元のヒーロー、ベルンハルト・ランガー（独）は3アンダー69で、コリン・モンゴメリー（スコットランド）らと並び16位タイからのスタート。

　先週、先々週と2週続けて優勝争いに絡み、ともにベスト10入りして好調なウェストウッド。しかし本人は「パターさせ良ければ、勝っていてもおかしくなかった」と悔しそう。「先週の試合が終わって家に帰り、ガレージから以前使っていたパターを全部引っぱり出してみた。一番座りが良くて、フィーリングが良さそうな1本を選んで来た」と気分転換に古いパターに持ち替えたのだとか。それが吉と出てこの日の好調なゴルフに繋がった。前回ツアーで『61』をマークしたのは、やはりドイツで行われた98年のドイツ銀行・SAPオープンでのこと。賞金王返り咲きを狙うウェストウッドが相性の良いドイツで、今季2勝目に照準を合わせた。

　その他、レティーフ・グーセン（南ア）はイーブンパー72で回り、49位タイ発進。全米オープンチャンピオンのアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）は2オーバー74を叩き、65位タイと出遅れている。尚、手嶋多一は今大会には出場していない。