賞金ランキングトップ3が欠場する大会で、ベテランが元気に2週連続優勝を目指す。

　米女子ツアーは現地時間7日から新規トーナメント、LPGA NWアーカンソー選手権（アーカンソー州ロジャース、ピナクルCC）が開幕する。スウェーデンを舞台に行われる欧米対決、ソルハイムカップ（14?16日、ホルムスタッドGC）直前で、新規大会とあって、ロレーナ・オチョア（メキシコ）を始めとする賞金ランキング上位選手の名前は出場選手欄にない。参戦する中で最上位は4位の金美賢（韓）。5位の全米女子オープン覇者、クリスティー・カー（米）も出場する。

　そんな中大会の初代王者を狙っているのが、メジャー2勝のシェリー・スタインハウアー（米）だ。前週のステート・ファーム・クラシックでツアー通算8勝目を飾り、両親の前で勝利の美酒を味わった感激覚めやらぬうちに現地入り。その勢いに乗って2週連続Vを目論む。米国勢以外や20代の選手が主流を占めるツアーで、存在感を示すベテランこそが層の厚さそのもの。これを証明するべく、今日も戦い続ける。

　一方、昨年肩を痛めて公傷を適用され、今年はその権利で試合に出続けている東尾理子も必死だ。15試合に出場して、1試合途中棄権があって、他はすべて予選落ち。賞金ゼロという状況では、当然来季の出場権はない。シーズン終盤に入った今、金星を狙うしかなくなっている。

　なお、前週最終ラウンド途中に棄権した宮里藍は欠場。戦線復帰は3週後となる予定だ。