尾崎直道のアメリカ初勝利は今回もお預けになった。

　米チャンピオンズツアーのボーイング・クラシック（ワシントン州、TPCスノコルミーリッジ）は現地時間の26日、最終ラウンドを行い、この日5アンダー67をマークして通算9アンダーまでスコアを伸ばした尾崎が、デニス・ワトソン（ジンバブエ）、クレイグ・スタドラー（米）、デビッド・イーガー（米）、R.W.イークス（米）、ダナ・クイグリー（米）、ギル・モーガン（米）と並び首位タイで54ホールを終了。結果は7人でのプレーオフに持ち越された。

　この日、11位タイからスタートした尾崎はバック9に入ると俄然調子が上向き、12番からの3連続バーディでリーダーボードを駆け上がると、最終18番をバーディで締めくくりトップタイグループの一角を担う。しかし本戦でバーディを奪った18番ホールでのプレーオフでは、ティーショットがフェアウェイバンカーにつかまりパーをセーブするのがやっと。ここをバーディで切り抜けたワトソン、スタドラー、イークスの3人が2ホール目にコマを進め、2ホール目でイーグルを奪ったワトソンが混戦を制し、シニアPGA選手権に次ぐ今季2勝目を挙げた。

　初日から首位を走ったレイ・スチュワート（カナダ）はスコアを落とし、1打足りずにプレーオフ進出を逃し8位タイ。倉本昌弘は通算1アンダー38位タイ、青木功は通算6オーバー61位タイで3日間の競技を終えている。