松山開幕戦3位タイ!! 石川は21位タイ J.ウォーカーが優勝
2013年10月14日(月)午前11:30
松山英樹が優勝争いにあと一歩という素晴らしいプレーで2013-14シーズンの米男子ツアー開幕戦を終えた。今後の戦いを楽にすると同時に、期待をさらに大きなものにした。
史上初めて前シーズンと同年に新シーズンが始まった米男子ツアーの今季初戦、フライズ・ドットコム・オープン(カリフォルニア州コードベールGC)は現地時間13日、最終ラウンドの競技を終了。首位に6打差の12位タイでスタートした松山が、ナイスショットを連発した。
アウトスタートの松山は1番、3番でバーディを先行させると、6番、7番も連続バーディ。一気に優勝争いに顔を出すほどの勢いを見せる。8番ボギーの後、13番までパープレーが続くと、14番では2打目をグリーンオーバー。3打目で再びグリーンをオーバーする大ピンチに見舞われたが、これを何とかボギーで収めた。
グリーン左にクリークがある次の15番パー5では、第2打を左端に切ってあるピンを狙うショットを披露。見事にカラーに落としてほとんど2オンとしたものの、パーセーブに留まる。
だが、悪い流れを切り替えられるのが松山の良いところ。16番、17番連続バーディの後、最終18番でもピンそば1メートルにピタリとつけるスーパーショットを放つ最高の上がり方で締めた。7バーディ、2ボギーの5アンダー66でホールアウトして、通算16アンダー3位タイとしっかりと結果を出した。
「最初はパットが良かったけど、途中から打てなくなった。(いいパットを)続けられるように練習するだけです」と、相変わらず言葉少なに話した松山。だが、シーズン初戦での手応えを尋ねられると、「ショットは良かったですけど、アプローチは下手なので練習します」ときっぱりと言い切った。パットがいまひとつでもスコアをまとめた松山は、2013年にメジャー大会2試合でトップ10入りし、ザ・プレジデンツカップでも活躍した実力が本物であることを証明してみせた。
一方、5打差の7位タイでスタートした石川も粘りを見せた。2番、3番連続バーディで波に乗るかに見えたが、5番、8番のボギーで序盤の貯金を吐き出して前半を折り返す。後半も15番でボギーを叩き、1オーバー73でホールアウト。それでも通算9アンダー20位タイで大会を終えた。
松山、石川が揃って初優勝の可能性をうかがわせた今季の米ツアー開幕戦。日本のゴルフファンは、目が離せない戦いが続きそうだ。
首位に3打差4位タイでスタートしたジミー・ウォーカー(米)が5アンダー66で回って通算17アンダーで初優勝。ビジェイ・シン(フィジー)が2打差で単独2位に入った。