丸山茂樹が2日間ノーボギーの好プレーで4年ぶりの優勝に望みを繋いだ。

　米男子ツアーのウィンダム選手権はノースカロライナ州グリーンズボロ、フォレスト・オークスCCを舞台に現地時間の17日、第2ラウンドを行い、初日6位タイの好位置につけた丸山（茂）が、この日もスコアを3つ伸ばし、通算9アンダーで11位タイと順位は落としたものの、優勝圏内に踏み止まった。

　第1ラウンドと違い午後のスタートだったため蒸し暑く、グリーン上にはスパイクマークが目立ち、再三惜しいパットを逃した。それでもノーボギーの内容は本人にとっても手応え十分。特にパーオン率94パーセントと正確なショットが目立ち、決勝ラウンドではパットさえ決まれば、03年の今大会以来、4年ぶりのツアー通算4勝目も夢ではなくなってきた。

　今季からツアーのシステムが大きく変わり、各試合の順位によってフェデックスカップポイントが加算され、来週から始まるプレーオフ4試合には、同ポイントランク上位144位までの選手が出場を許される。現在丸山（茂）のポイントによる順位は162位。優勝すれば文句なく次週からの出場権を確保できるだけに、いやが上にも気合いが入る。不完全燃焼だった今季の鬱憤を晴らすべく、残り2日「いいイメージしかない」と言う得意のコースで大暴れを期待したい。

　その他の日本勢は、第1ラウンド13位タイと健闘した今田竜二が2バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの1オーバー73と崩れ、通算4アンダーでカットラインに1打足りずに予選敗退。丸山大輔は3バーディ、3ボギーのイーブンパー72にスコアをまとめたが、通算1アンダーで決勝ラウンド進出を逃している。

　上位は通算12アンダーまでスコアを伸ばしたジョン・ヒューストン（米）、ジェフ・オーバートン（米）、スティーブ・マリーノ（米）の3人が首位グリープを形成。1打差の4位タイに、この日のベストスコア8アンダー64をマークしたアンダース・ハンセン（デンマーク）の他、カール・ペターソン（スウェーデン）、ティム・ペトロビック（米）らが続いている。