前週の全英オープンで最終ラウンドに猛チャージを披露し、あと一歩で優勝と健闘したアンドレス・ロメロ（アルゼンチン）が、欧州ツアー初優勝に王手をかけた。

　同ツアーのドイツ銀行・欧州プレーヤーズ選手権はドイツ、ハンブルグのグート・カーデンGCを舞台に現地時間の28日、第3ラウンドの競技を終了。この日2イーグル、5バーディを奪い、9アンダー63と爆発したロメロが、通算17アンダーで前日の3位タイから単独トップに躍り出た。2打差の2位にゼイン・スコットランド（英）、3打差の3位にリー・スラッテリー（英）が続き、ポール・ケイシー（英）が通算10アンダー5位タイにつけた。

　全英の最終ラウンド、バック9の猛チャージを彷彿とさせる快進撃を見せたロメロだが、実は今大会「連戦が続いていたので、出場を見合わせようと思っていた」のだとか。しかし「コースが非常に良いらしい」という話を聞き出場を決めると、第3ラウンドを終えてトーナメントをリードしていた。「明日も今日と同じような気持ちでプレーできればチャンスはある」とロメロ。昨年のバークレーズ・スコティッシュ・オープンの2位タイ（自己ベスト）を上回る成績を狙うつもりだ。

　また手嶋多一は3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回り、通算5アンダー。だが周りがそれ以上にスコアを伸ばしたため、順位は前日の31位タイから落として42位タイ。低迷していたレティーフ・グーセン（南ア）はようやくエンジンがかかり、5アンダー67をマーク。通算6アンダー29位タイに順位を上げた。