「怒りをパワーに変えるのが一流の証」最終日8ホールで6アンダーを出した松山英樹の強さ
2017年5月15日(月)午後5:10
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「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」最終日、松山英樹は10番までに3つスコアを落とすが、11番パー5でバーディを奪うと、16番パー5ではセカンドショットをピンそば2.5mにつけてイーグル。残り8ホールで6アンダーと圧巻のプレーで通算22位タイまで順位を上げた。今大会終了時の最新の世界ランキングではジェイソン・デイを抜いて、過去日本人最高となる3位に浮上した。
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【松山英樹 最終日ホールバイホール】
ゴルフネットワークの中継で解説を務めた内藤雄士氏は「これぞ松山英樹のゴルフ」と最終日バック9のプレーに驚きを見せた。「最終日の上がり8ホールは今後のメジャーで勝つ可能性を感じさせたゴルフ」と語る。一方で、3日目の13番ホールについて「1つのミスが命取りになるTPCソーグラスの怖さを実感した」と振り返った。
「3日目の12番までは3バーディ、ノーボギーと完璧なゴルフでした。そのまま行けば最終日の優勝争いにも加わるチャンスもあった。それがあの13番ホールで一変しました」と内藤氏が言うように、13番パー3では2度池に入れてまさかの「8」。
「13番の池はアンラッキーでもあったと思います。松山選手が打つ時に突風が吹いて、風で流されて池に入ってしまった。その後の16番でもルールを指摘されてボギー。昨日(13番、16番でスコアを落とす)あのようなことがあって、最終日も10番終わって3つスコアを落とす展開に。普通の選手であれば、そこからずるずると行ってしまう状況でしたが、さすがは松山選手。昨日「8」を叩いた13番でしっかりとバーディを奪ってリベンジ。最後の上がり3ホールはイーグル、バーディ、バーディと只者ではないゴルフを見せてくれました」
優勝した韓国のキム・シウはバック9を全てパーでプレー。最終日は厳しいピンポジションで、上位陣もバーディを取るのが難しいセッティングだった。その中で8ホールで6アンダーを叩き出した松山英樹の強さを内藤氏はこのように語る。
「超一流の選手に共通するのはアンラッキーなことやミスがあったり悪い状態になっても引きずることなく、怒りをパワーに変えられることです。がっかりすることなくでモチベーションを高めるのがトップアスリートに必要な要素。人間にはバイオリズムがあるのでずっと良い状態が続くことはありません。調子の良い時、悪い時は必ずあります。マスターズも今大会も決して万全な状態ではなかった。最終日のプレーをきっかけに今後のメジャーに向けて上り調子でいけば勝つ可能性もあると思います」
最終日のホールアウト後には「自分に足りないものがすごく見つかった」と語った松山英樹。1週間休みを取って次戦はコロニアルCCで開催されるディーン&デルーカ インビテーショナル 」に出場予定。「コロニアルCCでは勝つかもしれません」と内藤氏は今後の松山に期待を寄せた。
【最終日ホールアウト後にインタビューに応じる松山英樹】
大会最終日は5/15(月)20時から完全版をプレイバック放送!