TPCソーグラス名物17番ホールは1試合平均約40個のボールが池に!130Yのパー3が難しい理由とは?
2017年5月8日(月)午後2:06
5月11日(木)?14日(日)に開催される「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」。開催コースはPGAツアーの総本山があるフロリダ州の「TPCソーグラス」。PGAツアーのフラグシップトーナメントであり、賞金総額は1,050万ドル、優勝賞金189万ドルとメジャーを上回るPGAツアー最高額。さらに優勝者にはメジャーと同じ600ポイントのフェデックスカップポイント付与される。
4年連続4度目の出場となる松山英樹が「フィールドのレベルが高い」と話すように、出場資格は昨年のフェデックスカップランキング125位以内、5/1時点の世界ランキング50位以内など144名。メジャー大会のようにアマチュアの出場はない。
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「TPCソーグラス」といえば、名物アイランドグリーンの17番ホール。2013年にはタイガー・ウッズと並んで最終日にトップタイで17番を迎えたセルヒオ・ガルシアが2度の池ポチャでトリプルボギーの「7」を叩いて優勝を逃せば、2015年にはリッキー・ファウラーが4日間で3バーディ。さらにプレーオフでも2度バーディ。6回プレーして5バーディと完全攻略。上がり4ホールで5アンダーの大逆転優勝のキーホールとなった。
毎年ドラマを生んできた名物17番ホール。PGAツアーの調べによると昨年は36個のボールが池に沈んだ。PGAツアーで14年前から計測をして以来、通算平均は1試合39.5個。最多記録は2007年大会の93個。
世界のトッププレーヤーが137ヤードのパー3なのにグリーンに乗せることができず、池に入れてしまう理由とは?開幕に先駆けて会場入りしたオンコースアナライザーことプロキャディの杉澤伸章が解説。
【現地5/7(日)にコース入り、早速コースチェックを行う杉ちゃん】
枕木で浮いたグリーンは縱距離が合わせづらい上に硬くて難しい
オンコースアナライザー杉澤伸章のコース解説
距離は130ヤードほどで短いのですが、皆さんご存知のように難しいですね。特徴としては風が吹き抜けていくホールなので風の影響を受けやすく、読み違えると池ぽちゃの可能性もあります。また、ティーインググラウンドに立つとグリーン面が非常に見づらいです。理由はグリーン周辺を枕木で囲み、グリーンが浮いていているので選手心理からすると縱距離が出しづらくなります。
さらに、グリーンが硬いので落とし場所によっては池に転がり落ちます。手前のピンは大丈夫ですが奥に切った場合にキャリーで奥まで攻めすぎてしまうとグリーンが硬いので跳ねてグリーンをオーバーして池に入ってしまうリスクがあります。ピンが奥の時にどこまで攻められるか注目ですね。
そして最終日恒例の右端は狙いどころが非常に狭いです。グリーン上は右傾斜なので、最終日(右端)はピンを直接狙う必要はなく、右手前にあるバンカーの左端くらいを狙うと傾斜で転がってピンに寄っていきます。
狙いどころが狭いことは選手全員が知っているからこそ、アグレッシブにタイトなところを狙っていきます。毎年ドラマが起きている17番パー3、選手たちがドキドキしながら打っていくのは楽しみです。
【グリーン面が見づらい17番パー3(137ヤード)】
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