ヘッドアップ防止には「胸の目」が効く!笠りつ子が教えるボールを体の正面で捉える方法
2017年3月10日(金)午後1:56
皆さんはミスショットをした時、「ボールの行方が気になって、ヘッドアップをしてしまった」、「打ち急いで体の開きが少し早かった」と思うことはありませんか?実は、私もそう思うことがよくあります。プロだからそんなミスはしないだろうと思われがちですが、実際はけっこうヘッドアップしたり、体を早めに開いてしまったりしているのです(写真?)。
以前、このようなミスがひんぱんに出て、ロングショットだけでなく、短い距離も安定しなかった時、ある人から次のようなアドバイスを受けました。「胸に目があると思い、その目でボールを見ながら打ってみたらいいですよ」(同?)
その人が言いたかったのは、胸をボールに向ける意識を持ちなさいということ。それを意識するために、「胸にある目でボールを見ろ」というアドバイスをしてくれたのだと思います。その言葉を信じて、胸にある目でしっかりボールを見続けて打ってみたら、思った以上に効果がありました。体が開くことがなくなったし、頭も自然と残るようになりました。また、体の正面でボールをとらえられるようになったので、打ち急ぎもなくなりました。
トーナメント前のプロアマ大会などでアマチュアゴルファーの方とプレーをする機会も多いのですが、けっこう多くの人が私のような、「ヘッドアップ」や「体を早く開いてしまう」というミスを犯しています。そういう人を見かけたら、必ず、「胸にある目でボールを見てください」というアドバイスをおくるようにしています。
オフの間、来るべきシーズンに備えて9?10時間、ひたすらボールを打ち続けることがあるのですが、今でもそういう時は、「胸にある目」を意識しながら練習をしています。そうすれば試合でも自然と体の正面でボールがとらえられるようになるからです。
ぜひアマチュアゴルファーの皆さんも、正しい形でボールをとらえるために、「胸にある目」を意識してください。「なんだそんなことか。」と思われるかもしれませんが、思った以上に効果がありますよ。
<プロフィール>
笠りつ子(りゅう・りつこ)
1987年11月14日、熊本生まれ。2006年プロデビュー。16年シーズン、2勝を挙げたほか、TOP10入り22回という抜群の安定感をみせ、自身初の1億円を突破し、賞金ランキングでは日本勢最高位となる3位に輝いた。2017年シーズンでは、3年連続賞金女王を狙うイ・ボミを追う急先鋒として期待を集める。
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(この記事は、夕刊フジ 2017/3/2発売号より転載しています)
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