存在感を示した2つの激闘 ?フィル・ミケルソン?
2017年1月4日(水)午後2:27
2016年は優勝こそなかったものの、フィル・ミケルソン(米)にとって存在感を大いに発揮した1年となった。
今年46歳を迎えた「ビッグ・レフティー」は、2015年末に約8年間師事してきたブッチ・ハーモン氏とのコンビを解消。新しいコーチにアンドリュー・ゲトソン氏を迎えてスイングの見直しを図った。するとシーズン初戦となったキャリアビルダーチャレンジで3位タイといきなり上位争いを繰り広げる。
メジャー大会ではマスターズと全米オープンで予選落ちを喫していたが、ツアーでは7月までにトップ10入りを5回マークするなど好調を維持。そして、迎えた全英オープンゴルフ選手権 の第1ラウンドでは、最終18番でバーディを記録すれば、メジャー史上最少スコアとなる「62」をマークするチャンスを迎えたが、偉業をかけたパッティングはカップの右をなめた。
さらに、同大会では優勝を争いをかけて、ヘンリク・ステンソン(スウェーデン)とさながらマッチプレーの激闘を展開。最終日に6アンダー「65」をマークしたが、クラレットジャグを獲得することはできなかった。しかし、ミケルソンのマークした通算17アンダーは過去144回の全英オープンのうち、140回は優勝に値するスコアだった。
そして、今年のミケルソンはもう1つ激闘を演じることとなる。10月のライダーカップ最終日。シングルスマッチでセルヒオ・ガルシア(スペイン)と対戦すると、お互い一歩も譲らないバーディ合戦を繰り広げた。両者は合わせて19バーディ、最終ホールをともにバーディで終えたこの戦いは、大会史に残るシングルスマッチになったと言えるだろう。
12月にはヘルニア克服に向けて、今年2度目の手術を受け、一時は復帰時期が不透明となっていたが、2017年1月26日に開幕するファーマーズインシュランスオープン(カリフォルニア州トーレ パインズGC)に出場することを発表。2013年の全英オープン以来となるトロフィを掲げることができるだろうか。
【関連】米ツアーで4年ぶりの優勝、そしてライダーカップでの死闘 ?セルヒオ・ガルシア? 【関連】メジャー優勝、銀メダル、年間王者 キャリア最高の1年に ?ヘンリク・ステンソン?
メジャー大会・国別対抗戦特集
16全英オープンオフィシャルフィルム
1/1(日) 午前11:00?午後0:00
【見逃し配信】全英オープン2016オフィシャルフィルム
【放送予定】全英オープン2016オフィシャルフィルム
【見逃し配信】2016全英オープン
(写真:Getty Images)