米ツアーで4年ぶりの優勝、そしてライダーカップでの死闘 ?セルヒオ・ガルシア?
2016年5月1日(日)午後0:08
1999年のマスターズで19歳にしてローアマに輝き、プロとして挑んだ同年の全米プロゴルフ選手権でタイガー・ウッズ(米)と1打差の2位に入った「神の子」セルヒオ・ガルシア(スペイン)。それからの17年間でメジャートップ10入りがなかったのは2000、2010、2012年の3度しかないものの、時間の問題と見られたメジャー制覇には今年も縁が無いまま、来年1月には37歳の誕生日を迎える。
それでも、ガルシアの2016年が失敗の年だったとは決して言えない。マスターズは34位タイに終わったが、シーズン中盤の5月、99年に米ツアーデビューを飾ったAT&T バイロン・ネルソンでは同ツアーで実に4年ぶりとなるトロフィを掲げた。2004年の時と同じプレーオフの末の大会2勝目は、ブルックス・ケプカ(米)を退けてのツアー9勝目。思い出深い大会でセベ・バレステロスに並ぶスペイン勢最多の勝ち星をつかむと、好調のまま迎えた全米・全英オープンはともに5位タイと上位に入り、特に前者では優勝争いにも絡んだ。
またツアー外では、112年ぶりにゴルフが復活したリオデジャネイロ五輪に参戦し、8位タイ。通算8度目の出場となったライダーカップでは、チームは敗れたものの、フィル・ミケルソン(米)との最終日シングルスで大会史に残る名勝負を演じた。2人で計19バーディの壮絶な打ち合いは、最終ホールでも両者バーディを奪い合う白熱のドロー決着。「9アンダーで引き分けなんて…」と当のガルシアも驚きを隠せない内容だった。
最終的に米ツアーでは、優勝含むトップ10入り5回で自身10度目のフェデックスカップ・プレーオフシリーズに進出。同シリーズ10度の出場はガルシアの他に15人しかおらず、出場試合の少なさから見てもコンスタントな活躍は流石だ。とはいえ、やはり期待されるのはメジャータイトルだが、4人のメジャー初優勝者が生まれた昨季の流れに乗って、2017年のブレイクスルーに期待したい。
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