松山英樹がJ.デイらと肩を並べる日も近い!? Golf Channel解説陣は松山の実力をどうみているのか
2016年11月6日(日)午後4:05
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WGC-HSBCチャンピオンズで米ツアー3勝目を飾った松山英樹。世界ランクで上位50人のうち40人が出場と強豪が集う中、最終日「66」で回り、2位に7打差の圧勝でアジア勢初のWGC制覇を成し遂げた。世界ゴルフ選手権シリーズで7打差の優勝は、4回達成したタイガー・ウッズに次ぎ史上2人目。また、25歳までにPGAツアーで3勝を挙げたインターナショナル勢(アメリカ勢を省く)は、過去30年で松山が4人目で、日本人選手としての3勝は丸山茂樹に続く2人目の快挙だ。
この優勝で世界ランキング10位から6位に上昇。まだ24歳の松山にとって輝かしい達成、果てしない可能性を秘めた選手であることの表れだ。そんな松山は、今後ジョーダン・スピース、ジェイソン・デイ、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソンと肩を並べる選手になるのだろうか。ゴルフセントラル解説のトリップ・アイゼンハワー、ブランデル・シャンブリーが松山の今後について分析した。
トリップ・アイゼンハワー
「世界6位ですから当然トップクラスですが、松山の前に立ちはだかるのは、才能あふれる選手ばかりです。松山が劣るというわけではなく、壁は厚いということです。ただ日本人選手としてPGAツアー最強の選手になるのは間違いないでしょう。その理由の一つとして、住む環境があります。多くの日本人選手がアメリカに移住せずにPGAツアーにフル参戦していました。彼らは日本で成功を収めていましたが、ホームシックで日本が恋しくなってしまったんです。松山はアメリカに住み、こちらでの生活が気に入っているようなので、今後もPGAツアーを主戦場とするはずです」
「松山はメジャーで勝てるだけの力はあり、WGCで見たような相変わらずの優れたボールストライキングと好調なパッティングがともにみられたら怖いもの無しです。ボールストライキングが定評のヘンリク・ステンソンは、松山と同じタイプで好調なパッティングと噛み合えば優勝できる実力者で、今年は全英オープンを制しました。同じことが、松山英樹がキャリアを終えるまでに2度以上起こりますよ」
ブランデル・シャンブリー
「ここ25年くらいでゴルフは大きく変わり、パワーがものを言うようになりました。過去20年でメジャーで複数回優勝を果たしたタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、アーニー・エルス、ビージェイ・シンがいい例です。飛距離を武器にせずメジャーで2勝したのはパドレグ・ハリントンくらいです。そのハリントンに続くのが松山でしょう。彼のヘッドスピードは50メートル程度ですからジェイソン・デイやローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソンに比べたら不利になります」
「今週の松山の優れたショートゲームは私がかつて見たことないものでした。それに54ホールのリードを優勝につなげたのも、7打差の圧勝も初めてです。今後の強力な武器になるでしょう」
次々と世界の大舞台で記録を塗り替えていく松山。日本人初のメジャー優勝の日も近いかもしれない。
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写真提供:Getty Images